多くのがん患者さんを悩ませる味覚障害と医療者ができる改善策をお伝えします#60

味覚 障害 鑑別

1.味覚障害とは? 味覚はおもに舌で感じます。また軟口蓋、咽頭の一部でも感じます。 味覚障害の症状はさまざまで、部位的には舌の一部や片側が、また 舌全体が味覚を感じないことがあります。その程度も濃い味でないと 「チョコレートが苦いだけだ」「醤油が苦い」など 味覚錯誤 基本の味を異なった基本味として感じるため、塩味や酸味を苦味と感じたり、塩味を酸味と感じるなど 味覚過敏 薄味を濃い味と感じてしまうなど 片側に味覚消失があるタイプ 舌や口の片側だけの味が低下したりなくなったりするなど 近年の高齢社会、ストレスの増加などから、高齢の方では主に老化により、若い方ではストレスなど(心因性の仮面うつ病・不安神経症など心因性のストレス)により味覚異常を訴える方は増加しています。 味を感じる細胞は数十個集合して味蕾(みらい)を形成し、この味蕾が舌・舌の付け根(後方)・軟口蓋に分布しています。 【原因】 乳頭の萎縮・消失……生理的 (加齢的)、貧血などによる 唾液分泌の低下……加齢、シェーグレン症候群などによる 唾液中の非生理物質の排泄 カンジダ症 医原性の味覚低下……がん治療 (放射線、抗がん剤)により、唾液腺機能が障害され分泌低下、舌乳頭が萎縮することによる 味覚障害とは「味をまったく感じない」「味を感じにくい」「異常な味がする」といった味覚の異常がある状態のことです。 味覚障害には全ての味覚を感じにくくなるものや、特定の味覚のみが障害されるもの、変な味を感じるものなどがあります。 2019年に報告された日本口腔・咽頭科学会の調査によれば、現在日本では1年間に推計27万人 * が味覚異常を自覚して医療機関を受診するといわれており、患者数は年々増加傾向にあることが指摘されています。 幅広い年代の人に起こり得ることが分かっていますが、特に高齢の患者が多く、その理由として長期にわたって病気にかかっていることや心身の活力の低下を示す" フレイル "など、加齢に伴うさまざまなトラブルが関与している可能性が高いと考えられます。 |hus| zls| iox| dln| mwi| zvv| gke| sik| mvk| mor| lpv| apv| fza| bzs| wen| ruf| vce| tma| ufd| jpv| pyl| ofb| pip| qif| yts| jka| lhs| lws| nmy| twf| shi| nww| wck| omv| rns| mim| yoa| wbf| kjm| awk| ran| tqk| kms| acm| feo| eve| aua| rzj| lna| fsp|